このレビューはネタバレを含みます
大好きな映画
主人公のトムリプリーは、
自分と相反する存在のディッキーに惹かれる
こんな人間に生まれていれば…
その気持ちがいつしか
「この人になりたい」っていう願望に変わる
映画としてはリプリーの視点だけど、
ジュードロウ演じるディッキー視点でも観たいなと思った
そして、狂気に満ちた依存という風に描かれているけど、
どうしても私は、
"何も持っていない"側のリプリーに
共感してしまう。
あんなに仲良くしてくれたのに、
分かり合えると思っていたのに
棄てる時はあっけなく
手のひらを返されるあの瞬間。
それを見るとどうしてもリプリーの事を
責めることができないなあと思ってしまう。
そしてラストシーンね、、
リプリーがディッキーに惹かれたのは、
自分のことをどこか見ていなかったからじゃないか、と思う
追いかけてるうちは楽なんだよね
だけど、追いかけられてしまうと、
自分の中身を裏返されてるみたいで
途端に気持ち悪くなってしまう、
だからピーターを受け入れることができなかったんじゃないかなと。
とりあえず、この映画のジュードロウは最高にかっこいいです。