このレビューはネタバレを含みます
トム・リプリー(マット・デイモン)は大富豪のハーバート・グリーンリーフ(ジェームズ・レブホーン)からイタリアで遊び惚けている息子のディッキー・グリーンリーフ(ジュード・ロウ)を連れ戻してほしいという依頼を受ける。
アラン・ドロン版はトムとディッキー(アラン・ドロン版ではフィリップ)は最初から友人で映画の最初の方でトムが殺人をしてしまうが、本作は殺人に至るまでの描写がかなり丁寧である。トムが依頼を受けるところから描き、トムとディッキーの関係、トムのディッキーへの思い、複雑な感情がじっくり描かれている。ただ前半部はよかったが、後半部も色々とじっくり描きすぎていて冗長に感じた。
フレディ(フィリップ・シーモア・ホフマン)が嫌味っぽくていけ好かない感じが強調されていてよかった。
アラン・ドロン版と違って同性愛の描写がわかりやすい。背景のモブキャラに同性愛者も写る。