グリーン

リプリーのグリーンのネタバレレビュー・内容・結末

リプリー(1999年製作の映画)
2.3

このレビューはネタバレを含みます

以前観た作品だけど、『太陽がいっぱい』鑑賞後にもう一度観たくなり再鑑賞。

…意外と覚えてなかった。。。
観て正解。
見比べるの面白い。
こちらの作品の方が太陽〜よりもトムのフィリップへの愛が相当強く描かれている。
アランドロン演じるトムよりも、重くて少々ねちっこく見えるストーカー気質のトムを見事に演じているマットデイモン。

段々と痛い青年になっていくトム…自分がスキーに誘われなかったと知った時の表情、不気味だと言われた時の表情、最終的には飽きたと言われてしまいパニックに陥るあの表情…もうとにかく太陽〜とは全然違うトムが満載。

個人的に忘れられないのが、「僕のせいにすればいい」と笑顔でフィリップに言うシーン。
2回程あったかな?あのセリフ、どちらも「それじゃ駄目でしょ」って言いたくなるんだけど、あのセリフに相手に尽くしてしまう、駄目男を更に駄目にしてしまう、そして自分も破滅させてしまうタイプの人間だということが詰まってる気がしてならない。
切な過ぎて重すぎるのが『リプリー』。
物語のラストも太陽〜とは対照的。
「太陽がいっぱいだ」というセリフのアラン・ドロンバージョンのトム、かたやこちらは殺人を重ねていくお先真っ暗なマット・デイモンのトム…重いけれど、深くて物語の細かい部分まで描かれているのがこちらの作品だと思う。
しかし女の勘は怖い。
グリーン

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