7N3

リプリーの7N3のネタバレレビュー・内容・結末

リプリー(1999年製作の映画)
3.8

このレビューはネタバレを含みます

「太陽がいっぱい」を未鑑賞で本作。


ストーリーが進むにつれて、トムをどんどん好きになっていく自分がいた。
富の為にディッキーの人生を乗っ取るチャンスを伺っているのかと思いきや、ディッキーについて回る理由は彼なりの(そのときの)愛で、愛している人に憎まれ罵倒されながら自らの手で殺めて…
その後の展開が好きだった。

ボートの中で血を流し続けるディッキーに抱き着いて寝るという歪んだ愛。
後々にピーターと出会って自分の過去を後悔する理由も、愛。ほんとうの。
わたしはそう思う。

だからこそ、”扉の鍵”を開けて待っていたんだ。なのにまた、愛する人を、素直に愛したい人を、騙すことになってしまって。それにまた後悔して、だけどもう止まらなくて、止まらない自分を冷静に保つためには、また”蓋をする”しかなくて…。。トムは愛されたくて、罪を重ね続けた。
消したい秘密を話したい、その気持ち、すごくすごく、わかるなぁ。。
承認欲だ。

ラストが原作と違ったようだけど、同じラストでマットデイモンバージョン見てみたかったなぁ。

いやあ、それにしても、マットデイモン、こういう役イケるじゃない!ボーンシリーズ以降すっかりアクション系になってるし、知的なかんじでも本作のような役はなかなかなかったよね。
垢抜けない雰囲気、優しい目、とその奥に隠れている計算高さ。そして代わっても変わっても、変われない本質。
マットデイモンが演じるイメージとして意外性があって良かった。

ジュード様は相変わらずというか笑、イケイケのズブズブが本当によく似合う。ボートで言い争った際にトムに殴られてショックな顔も、その後の「殺してやる」も、ジュード様っぽいというか。笑
どーーもあの人は、女たらしで喜怒哀楽激しいのが板につきすぎている。
7N3

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