喜連川風連

四月物語の喜連川風連のレビュー・感想・評価

四月物語(1998年製作の映画)
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恋する乙女の盲目独白日記。
現実が果てしなく続く地平線の先に存在する物語。

最序盤のシーン、実世界での父親松本幸四郎と兄市川染五郎が見送る。

これだけでも現実に根差した映画を作るんだ
という意思表示になる。

自己紹介シーンでのうなづく周囲。
ちょっと笑いを取る人。
怖がらないでと語る人。

どれもがリアル。

友達のいない大学生が辿るルート
映画、本屋、公園で読書。
全てクリア。

だが、これはドキュメンタリー映画ではない。

それを劇映画でやると恐ろしく何も起こらない。

中盤と終盤の独白をやるために、全てが存在している感がある。
喜連川風連

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