すず

若草の萌えるころのすずのネタバレレビュー・内容・結末

若草の萌えるころ(1968年製作の映画)
3.0

このレビューはネタバレを含みます

大好きな叔母さんが脳卒中で倒れたので、家にいると凄く辛いわ。気を紛らわすようにフランスの夜の街へ歩き出たアニー(ジョアンナ シムカス)。

雰囲気がシリアスで、展開をそのままに受け止めるなかで、その美貌に言い寄ってくる男たちに脈ありげに振る舞うアニー、そしてのらりくらりとすり抜けては、また、奇抜な出来事を携えた男が向こうからやって来てという風な展開に、途中から何をしているのかいまいちよく分からなくなってしまった。

本作の基調は人間の生と死を扱うヒューマンドラマだけど、街では割とコメディ要素もあり、後半ファンタジーも入り込んだり。しかし、とにかくジョアンナシムカスが美しすぎて、作品を受け取る側が催眠にかけられるような。特筆する素晴らしい展開はないけど、ジョアンナという高貴な異物感と折り合いをつける為に、あれやこれやと好意的に補正をかけてしまう。もはや美しいジョアンナだけ眺めてもイケる。ただ、最後のお別れのシーンが綺麗な表現で描かれてそこが凄く素敵だった。

※美女ほどより萎える煙草のポイ捨て
※ミニ四駆ぽい謎の轟音ミニカーレース
※BARでの主治医の気遣いの意図は?
※ルージュの伝言元ネタ赤ペン説
※コントラバス男あおり運転のちあおり演奏のち楽園へ
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