スローモーション男

若草の萌えるころのスローモーション男のレビュー・感想・評価

若草の萌えるころ(1968年製作の映画)
4.8
 僕はロベールアンリコが大好きだということが立証されました。

ジョアンナシムカスが主演の奇想天外ムービー

 叔母さんが病気で倒れ、精神が混乱していく女子大生アニー。真夜中のパリを徘徊し、現実逃避に突き進む。そして数々の騒動に巻き込まれる。

スペイン内戦、ミニカーレース、相席してきた男、同級生の共産主義者、猫を食べようとする男、羊の脱走、コントラバスの男、叔母との回想。

その一晩で少女アニーは半強制的に大人になっていく。

 ロベールアンリコ監督はいつも男の物語を作るが、今回は女性を描いた。男性を翻弄する姿、一見悪女に見えるが可憐なのだ。あと必ずといっていいほど、ユダヤ人の迫害がテーマになってくる。
ラストシーンの美しさには圧倒されます。

とにかくジョアンナシムカスが綺麗すぎます。これは男たち惑わされちゃいます。僕はフランスでいちばん好きな女優なので、この映画は「冒険者たち」に次ぐ名作です!

ジョアンナシムカスのヌードシーンは驚き!