フライ

沈まぬ太陽のフライのレビュー・感想・評価

沈まぬ太陽(2009年製作の映画)
4.2
見ていてかなりストレスの溜まる映画だが強いメッセージ性は見て損は無かった。
キャストの素晴らしさは勿論だが、圧倒的な内容と演技は流石としか言いようが無かった。特に渡辺謙と鈴木京香の夫婦としての演技は感動した。
山崎豊子作品の中でも傑作と言われる本作は、内容含めて本当に素晴らしい。会社上層部の腐敗、汚職と仲間の裏切りなど余りにもリアルだが、実話ベースと言われる作品なだけに恐ろしくも感じた。主人公である恩地の悲惨な状況は余りにも酷く家族のやり取りは見ていてかなり辛い。事故は事実なだけに他の事もあった事だと思うと本作国民航空モデルの日本航空JALの腐敗感は見るに堪えないし会社更生法になった事も頷ける。
色々な感情が湧く本作は日本であった事実としてしっかりと教訓にすべきだと思った。憤りが殆どだが人間愛も強く感じた所もありとても感動した秀作。
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