網走刑務所にちなんだ男の任侠を描いた「新網走番外地」シリーズの7作目で、「網走番外地」シリーズ通算17作目。
高倉健が主演、安藤昇、藤田進、水島道太郎、谷隼人、田中邦衛らが共演、星由里子がヒロインを演じる。
昭和22年秋に網走刑務所を出所したばかりの末広（高倉健）は組長を斬り、出所3カ月で刑務所に戻って来る。
この間に新たに赴任した看守により刑務所では粛清が強化され、作業時間も伸ばされていた。
そんな折、材木伐採中に囚人の一人が倒木の下敷きになり命を落としてしまう。
さらに悪徳看守とつるんだ囚人たちの悪だくみを聞いた囚人が殺され、火災事故に見せかけて事故死として処理される。
怒った囚人たちは看守を人質に取り暴動を起こす....
高倉健が演じる末広はバカ丸出しの鉄砲玉のチンピラ。
修道女のお色気シーンや女医への淡い恋など、渋さを売りにしてきた高倉健のお茶目な面が描かれおり楽しめる。
一方でトラックの崖からの転落など派手なカーアクションシーンも。
クライマックスでは、仲間の仇を討つべく、荒波が打ち寄せる雪で覆われた海岸を馬で駆け抜けて、ドスを片手にひとり殴りこむ。
もっとも健さんのドスの一振りで相手の腕が切断すれども血飛沫が全く出ずに少し拍子抜けなのが残念。
何はともあれ最後は健さんが渋く決めてくれます。
「これぞ男 高倉健 刑務所なんか糞くらえ 大脱獄 にげろ 大爆破 ぶっこわせ」
2023.2 BS12で鑑賞
