明石です

雨のしのび逢いの明石ですのレビュー・感想・評価

雨のしのび逢い(1960年製作の映画)
3.4
若い男が恋人の女性を痴情のもつれから殺してしまい、その事件を目撃した二人の男女が、事件への好奇心をきっかけに結ばれていく。

マルグレット·デュラスの原作『モデラート·カンタービレ』はたしか読んだことあるのだけど、資産家の妻と若い男の不倫というフランスの小説にはありがちなテーマにしては観念的な二人の関係が掴みづらく、またセリフも抽象的で、一冊読み終わっても、何が何だか、、という曖昧な感想を持った覚えがある。

そしてその感想は映画を観終えても同じでした笑。良い意味でも悪い意味でも、とにかく静謐な作品。こういうのは大体において映像の方が大枠のプロット自体は理解しやすい(細部は小説に軍配が上がるけども)し、役者も名優なのでその彼らの演技力によって原作でわからなかった話の筋が霧が晴れるようにクリアになるかと思いきや案外そんなことはなく、最後まで、何が何だか、、でした。ジャンヌ·モローとJPベルモンドがW主演してる(!)にしては記憶に残らない映画、というのが素直な感想です。
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