akemi

1978年、冬。のakemiのレビュー・感想・評価

1978年、冬。(2007年製作の映画)
4.8
映画の質感がとても好き。
画が綺麗で所々初期の張芸謀感ある。
タイトル出す時の背景と字体にテンション上がりその勢いでラストまで鑑賞。

顔を映さないで手元や影、風景で心理描写をする撮り方多々。
台詞が少なくて静かな分、音が大事に撮られていて、紙を折る音や風の音までよく聞こえる。
目の前で聴いていたラジオから流れる音楽が、全体放送のスピーカーに変わるというよな、音質が変わったと同時に場面が切り替わる、音質の変化と同時に画が切り替わる撮り方良き。

冬の東北地方の乾いた空気、工場や汽車の煙、冬の篭った家の中の匂いまで伝わってきそうだった。

報われない物語は苦手なのでその点マイナス。
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