パーシー・アドロン監督とマリアンネ・ゼーゲブレヒトの「バグダッド・カフェ」コンビによる本作は、"消費することに意義がある"現代社会をおちょくる不思議なムードのコメディ。
浪費家の妻ロザリーは、借金まみれの生活を送っている。しかし、全く臆することはない。「銀行はこれで利子がとれるんだもの」と開き直っている。そして今度は銀行を食い物にしてやろうと企む。
金融機関にペコペコしたり、企業の思惑に踊らされるのはどこの国でも同じ。テレビを見ながら番組よりもコマーシャルを見て盛り上がる家庭。その様子を笑いながらゾッとする。