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忍ぶ川のnori007のレビュー・感想・評価

忍ぶ川(1972年製作の映画)
3.8
1972年制作にしては、やたら古い感じとおもったら舞台は50年代らしい。
二人の縁の地、深川をめぐるのだが、木場や洲崎はまさに自分の地元。
それだけにとても哀愁をこめて見られた。

今ですらすっかり様子が変わってしまったが、映画内でもこの辺は変わってしまったという。そうゆうものなのだろうか。洲崎には女郎屋から射的屋など歓楽街だったらしい。
今ではさびれた町なのだが、当時の雰囲気が少しだけ残っている。

この二人での街を散策してい来ながらお互いの壮絶な過去を話す。
昭和というのはなんとも不幸な時代であった。まだ貧しい人たちもたくさんいたし、不幸な歌や映画も山ほど作られた。この頃から比べれば今はなんていい時代になったと思う。

そしてやまとなでしこというか、この栗原小巻のおしとやかな感じ。
喋り言葉から仕草など現代人には無い感じである。

途中から普通に上手くいくので、ちょっとテンションは下がったが、映画としてはとても素晴らしいものであった。出来ればドラマ版も見たいのだが、見れるチャンスはあるだろうか?
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