Jawarinko

キャバレーのJawarinkoのネタバレレビュー・内容・結末

キャバレー(1972年製作の映画)
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このレビューはネタバレを含みます

台詞劇の合間にショーシーンが挟まるっていうような構図を取り、ミュージカル映画としては曲数も少ないのでおやおやと思って調べてみたところ、元のミュージカルのうち心情を歌う部分を全部台詞劇に変えてあるそうで、なるほどな〜って感じです。なんとかして舞台版も見たい。

劇場の外での出来事がショーとしてパフォーマンスされていくっていうのはとても好きです。同じくカンダー&エッブの『シカゴ』もだし、フォッシーが振り付けた『ピピン』もそういう感じよね。1つのジャンルになっているのかもしれない。 

ナチスや反ユダヤ主義を滑稽に描き、嘲笑っているショーを取り仕切るMCは、この映画が終わり、ショーが終わったあとすぐにナチスに連行されるのであろうとわかるラストのカットは凄まじかったです。それから美しい青年が美しい声で歌うTomorrow Belongs To Meも恐ろしかったです。顔のアップから始まり徐々にカメラが下に下がっていくと彼がヒトラーユーゲントだとわかるという映像ならではのエグい演出だと思いました。

歌唱シーンとしてはやはりCabaretが好きでした。1番湧いたのは、サリーだけでなくブライアンもマックスと寝てたことがわかるシーン。2人して捨てられて、送られてきたお金を見ながら、時給換算したらキャバレーで働いている娼婦と変わんねーなって笑ってるのが最高に好きでした。
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