あべ

ウォーク・ザ・ライン/君につづく道のあべのネタバレレビュー・内容・結末

3.6

このレビューはネタバレを含みます

ジョニー・キャッシュのあのAt Folsome Prisonが好きで、そこから始まりそこに至るまでの物語を描いてくれたのが良かった。アウトローの体現者であり、過ちを多く重ねてきた彼だからこそ囚人たちの心に深く響いたのだと。キリスト教で説かれる贖罪、二度目のチャンスを。

よくある音楽伝記映画のパターン(音楽との出会い&過去のトラウマ→成功→挫折→パートナーのお陰で復活)であんまり期待は超えず。それでもところどころ光るホアキンの演技と斜陽を迎える男を描くマンゴールドらしさがとても良かった。
父親に認められないホアキンのあの表情...。
お父さん役がターミネーター2の悪役でピースメーカーでも最低最悪の父親を演じてた人ですごい良かった。いきなりぶん殴ってきそうな怖さがある。

まあでもホアキンのしつこいネットリ求愛をずっと見てるとしんどくなってくるし、ジョニーが酷すぎてヴィヴィアンとか子供たちが可哀想という気持ちが強く、そんなにスッキリとできる作品ではないなと思った。
なので彼が晩年にカバーした「Hurt」をエンディングソングとしてオススメしたい。
あべ

あべ