おとうふ

終着駅のおとうふのレビュー・感想・評価

終着駅(1953年製作の映画)
4.3
ジェニファー・ジョーンズの生き物のように動く眉毛が演技過剰に見えて嫌だったけれど、不倫する女は皆役者なのだ。二転三転と揺れ動く女心はよく描かれていた。
子どもにチョコレートを買ってあげて勝手に感傷に浸り、警察に連行された後も、どうしようどうしよう、旦那に話すわ覚悟を決めたわ、と言ったかと思うと、解放された安堵でケロッとお別れよ、と言い、最後の最後に行かないで、と言い、ホームに一人取り残される男。

観てた時は結構イライラしたけど、逆にいい映画だった証拠じゃないかと思い直し評価を上げる。
駅で交錯する人達の視線がすごくわざとらしくて気になるのは、不倫中のヒロインの自意識を投影してるのかな。
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