このレビューはネタバレを含みます
訳あり男女の駅での別れを延々と描くラブロマンス。
6時45分から8時30分という1時間45分間の物語。コレを1時間29分間で描いているのが何気に凄い。
ローマに住む姉の元を訪れたマリアは、道案内を頼んだジョバンニと恋に落ち、1ヵ月間を共に過ごす。
『世界で一番!誰よりも!愛してる』とまで言えるほど盛り上がった恋だったが、何もかも捨ててジョバンニの胸に飛び込むことをマリアに躊躇させたのは、娘キャシーの存在。
そう。マリアは夫も子もいる主婦。
そう。いくら燃え上がっても不倫な恋。
そう。いくら好きでも許されざる恋。
走り来る汽車さえ気にならないほどに一心にマリアだけを見つめて駆け寄り、間一髪すり抜けたジョバンニの姿に、ハラハラし涙するマリア。
そして💓恋の最高潮💓kiss💓
荷物を預かっているというアナウンスが切ない。『ハワード・フォーブス夫人』なんだよね。マリアは。
空き車両への侵入は犯罪。
起訴までされちゃって...
警察署長の『乗りたいかね』という問いに、
『はい』と答えたマリア。
この『はい』は、
夫と子供の元に帰るという決意の表明であり、
ジョバンニとの別れの決意でもあった。
心の声は『ずっと 一緒 永遠に』
走り出す汽車から飛び降りてコケたジョバンニを残して去っていくマリア。
ジョバンニの胸は、マリアの終着駅とはならなかった。終幕。
あー面白かったー👍