なお

マッドマックス2のなおのレビュー・感想・評価

マッドマックス2(1981年製作の映画)
3.8
「マッドマックス」シリーズ第2作。
低予算ながら大ヒットを記録した前作からなんと「10倍」もの費用をかけ制作された続編。

マックス以外の登場人物は一新され、また舞台もオーストラリアの片田舎から建物らしい建物は一つもない荒野へと移された。
世間がよく知る「マッドマックス」の世界観のイメージがようやく本作にて構築され始める。

✏️全てがパワーアップ
やはり何をするにも先立つもの、つまり「カネ」は重要ということか。
前述の通り前作と比較して10倍にも増えた制作費は、マッドマックスの物語をより面白く・奥深くいものに。

そしてこちらもマッドマックスの醍醐味といえるド派手なカーアクションをより迫力あるものに仕上げてくれた。
これはもはや「別映画」と表現して差し支えないかもしれない。

前作が「オーストラリアの片田舎」が舞台だったのに対し、本作から世界観はより退廃的に。
そして本作にしてようやく思い出したかのように世界観の説明が入る。

主人公は前作から変わらずマックス。
無精髭をたっぷりとたくわえ、ワイルドさがマシマシになった。

前作にて愛する妻と息子を失った影響か、「もう大切な人は作るまい。二度と同じ思いはしたくない…」と感じたマックスは他人との関わりを避けるように荒野を放浪していたが、ひょんな出会いからまたも戦いに身を投じる覚悟を決める。

女子供であろうと容赦なく殺害し、この世界で貴重な資源である石油を強奪しようと企むヒューマンガス率いる悪党軍団と、それに抵抗するマックス一行の戦いは今もなお一見の価値あり。

☑️まとめ
「北斗の拳」や他の映画作品にも多くの影響を与えた、退廃した世界観と舞台設定。
そして今後制作されるマッドマックスシリーズになくてはならない要素となった、爆炎と砂ぼこり舞い上がる迫力のカーアクションシーン。

現在まで続くマッドマックスシリーズの礎を築いたといっても過言ではない記念碑的作品であると思った。

<作品スコア>
😂笑 い:★★★★☆
😲驚 き:★★★★★
🥲感 動:★★★☆☆
📖物 語:★★★★☆
🏃‍♂️テンポ:★★★☆☆

🎬2024年鑑賞数:38(19)
※カッコ内は劇場鑑賞数
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