サーフ

東京オリンピックのサーフのレビュー・感想・評価

東京オリンピック(1965年製作の映画)
3.4
本当は2021年の東京オリンピック開催のタイミングで鑑賞しようと思ってたけど、なんやかんやで見るのに3年かかっちゃった。

実際の1964年東京オリンピックの競技や開会式・閉会式の映像を殆ど見た事が無かったので、ダイジェスト的ではあるけど当時の雰囲気を味わえるというだけでも見る価値があったと思う。

様々な競技を満遍なく取り上げているが前半の1時間が陸上種目、ラスト数十分がマラソンとかなりの時間、陸上競技に割かれてる。
これまでオリンピックを全然見てこなかったのでこの映画を見て恥ずかしながら「陸上競技がオリンピックの花形種目」という事を初めて知りました…。

ラストに映し出されるのが国も人種も超えて、皆が笑顔で解放感に包まれながら閉会式を楽しんでいる姿。
スポーツという物が、オリンピックという物が平和を齎すイベントである事を改めて認識させられるシーン。不覚にも感動してしまった。

高度経済成長期真っ只中で国がどんどん豊かになっていく中で開催された1964年のオリンピックと比べると2021年のオリンピックのグダグダっぷりがより際立ってしまうな…。
なんというか1964年と比べて明らかに国力が落ちている事を痛感させられる作品でもあった。
2021年オリンピックもそうだけど来年の大阪万博が既に愚図愚図になっているのを見るともう日本には「国を挙げた一大行事」を行う体力なんて残っていないんじゃないかと思わずにはいられない。
サーフ

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