静かで荘厳で美しい。
ダウナー。
巨大惑星「メランコリア」の接近により反転する世界。
筋はざっくり二部構成。
前半がキツい。
まず画面で目にダメージ。
ぐらぐらカメラ、セピア色など。
内容もわかりやすく地獄……という感じ。
鬱屈、虚無、悲しさ。
後半で世界に生まれる揺らぎ。
前半の伏線も回収される。
人によってはカタルシスさえ得られるかも。
ずるずる進行してゆく憂鬱。
非常事態にて反転する人々。
そして何より静か。
映像、音楽ともに壮大で美しい。
テンポの良さや盛り上げる演出は無い。
また、筋について
序盤に結末を知らされるので、特に驚きもない。
でもその静かなカウントダウンを楽しむ作品でもある。
個人的には地味に感じてしまいましたが、
間違いなく、至上の虚無の喜びを持つ作品でした。
打ちひしがれている時に是非見たい。