鳥さんの瞼

メランコリアの鳥さんの瞼のレビュー・感想・評価

メランコリア(2011年製作の映画)
4.3
静かで荘厳で美しい。
ダウナー。

巨大惑星「メランコリア」の接近により反転する世界。


筋はざっくり二部構成。

前半がキツい。
まず画面で目にダメージ。
ぐらぐらカメラ、セピア色など。

内容もわかりやすく地獄……という感じ。
鬱屈、虚無、悲しさ。


後半で世界に生まれる揺らぎ。

前半の伏線も回収される。
人によってはカタルシスさえ得られるかも。

ずるずる進行してゆく憂鬱。
非常事態にて反転する人々。


そして何より静か。
映像、音楽ともに壮大で美しい。

テンポの良さや盛り上げる演出は無い。


また、筋について
序盤に結末を知らされるので、特に驚きもない。

でもその静かなカウントダウンを楽しむ作品でもある。


個人的には地味に感じてしまいましたが、
間違いなく、至上の虚無の喜びを持つ作品でした。

打ちひしがれている時に是非見たい。
鳥さんの瞼

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