北欧ホラーをだいたい見尽くして、ホラーでない北欧映画祭り。
天体衝突系は『ドント・ルック・アップ』がサイコーだと思ったけど、本作を見てしまうと、『ドント〜』は娯楽としてはサイコーでも深みは足りないと感じてくる(だからこそ娯楽としては正解なのだとも言えるのだが)。
本題。コピーライターからアートディレクターに昇進したジャスティン。あまり付き合いないけど、アートディレクターとかいう職種をわりと嫌悪している。モノの価値くらい自分で見出したい。
自由人間と規律人間が対峙する映画はよくある。『羊たちの沈黙』のハンニバルとクラリスもそうだった。そんな映画たちを思い出した。母親がハンニバルで、ジャスティンがクラリス。
印象深いのは2つ。ジャスティンが本棚の本をアート系から一気に悲劇系に“模様替え”するシーン。「壊れた」ってスイッチ入った瞬間に見えた。
あと、模様替えにも出てくるカラバッジョの絵画のような、瞬間瞬間を切り取った冒頭のスローモーション。
花嫁の親父が、『エイリアン』で最初にフェイスハガーされたケインだった。