あかつか

メランコリアのあかつかのレビュー・感想・評価

メランコリア(2011年製作の映画)
4.0
北欧ホラーをだいたい見尽くして、ホラーでない北欧映画祭り。

天体衝突系は『ドント・ルック・アップ』がサイコーだと思ったけど、本作を見てしまうと、『ドント〜』は娯楽としてはサイコーでも深みは足りないと感じてくる(だからこそ娯楽としては正解なのだとも言えるのだが)。

本題。コピーライターからアートディレクターに昇進したジャスティン。あまり付き合いないけど、アートディレクターとかいう職種をわりと嫌悪している。モノの価値くらい自分で見出したい。

自由人間と規律人間が対峙する映画はよくある。『羊たちの沈黙』のハンニバルとクラリスもそうだった。そんな映画たちを思い出した。母親がハンニバルで、ジャスティンがクラリス。

印象深いのは2つ。ジャスティンが本棚の本をアート系から一気に悲劇系に“模様替え”するシーン。「壊れた」ってスイッチ入った瞬間に見えた。

あと、模様替えにも出てくるカラバッジョの絵画のような、瞬間瞬間を切り取った冒頭のスローモーション。


花嫁の親父が、『エイリアン』で最初にフェイスハガーされたケインだった。
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