Koya

メランコリアのKoyaのレビュー・感想・評価

メランコリア(2011年製作の映画)
4.1
自分の中で絶対に忘れられない作品がまた一つ増えた。ここ最近で観た映画の中で一番没入感が凄かった。

ただ、あらすじや色んな人の感想で、
ジャスティンが披露宴の途中から情緒不安定になっていくのは、元々鬱病を患っていたからって言ってるけど、
あれは披露宴会場に着くまでは正に幸せの絶頂だったのが、そこで空に浮かぶ赤い星を見て、無意識のうちに「終わり」を悟ったってことじゃないの?
元々鬱病だったなら、クレアや夫は理解を示したはずだし、ましてや披露宴で別れたりしないはず。
第2部の終盤、披露宴で誰一人当てられなかった瓶の中のビーンズの数をジャスティンが的中させたのは、彼女だけが全てを見通していたことに繋がるんじゃないのか?
だから、単なる鬱病というより生命が直観的に終わりを感じ取って、「ああ、全部無くなるんだ」っていう無意識のうちの絶望に侵蝕されたということなんじゃないかと思う。
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