aruka0263

メランコリアのaruka0263のレビュー・感想・評価

メランコリア(2011年製作の映画)
3.8
冒頭の8分間のシーケンスが圧倒的。
ラース・フォン・トリアーの作品は観る者に物の見方とか、何かの感覚を与えてはくれない。彼の作品は観る者の精神に重苦しい何かを残していく。そしてその重苦しい何かはしばらくの間、自分の中に残り続ける。そんな感覚がある。この作品は観終えた後に自分が塵になって空気に雲散霧消してしまうような深い絶望と憂鬱に襲われた。メランコリアが朧げに現れてからの陰鬱は、陰鬱でありながらも何処か解放されるような感覚があった。
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