鬼才ピーター・グリーナウェイが描く現実と虚構の狭間。
最初は、「これは劇なの?現実なの?どういうこと?」とワケワカメ状態。
途中から舞台劇に貴族が勝手に参加し、掻き乱している…という構図が何となく分かってくる。
この貴族がキモい。
舞台劇だけど人が本当に死ぬし、最悪なのが200人以上にレイプされて殺される刑。
このシーンがあるから映画としては超嫌い。
クソ映画と言いたい。
しかもあの子供もホントに?
更にその後の扱いは「マザー!」を彷彿とさせる。
豪華絢爛な舞台裏に潜む人間の愚かさや醜さをこれでもか!と突きつけておいて、大円団かのようなカーテンコール。
たぶん何らかのメタファーだの教訓だの深い意味があるのかもしれない。
それを映画の中で二重構造にして、観客を混乱させる手法を取るあたりは、さすが鬼才にして変態ですね。
「コックと泥棒、その妻と愛人」は面白かったけど、これは嫌いです(2回目)