Yuuki

ニューヨーク東8番街の奇跡のYuukiのレビュー・感想・評価

4.0
再開発の波が押し寄せる80年代のニューヨーク。とあるアパートで暮らすフランクたちはゴロツキからの立ち退き命令にうんざりしていた。そんなある日、フランクが天に助けを求めるとUFOのような生命体が空から現れる。敵意は無いしやけに可愛いし、色々世話をしてあげたことから住民たちとUFO一家の奇妙な交流が始まる。果たして奇跡は起こるのか…な話

子供の頃に名前を聞いたことはあったけど「見る」という選択肢が無かったスピルバーグ兄やん制作総指揮のファンタジーコメディ。良い…。あたたかい…。UFO的な生命体がまずめちゃめちゃ可愛くてそれだけでほぼ「勝ち確」の完成度。そこから立ち退きを迫られる住民たちとコミュニケーションを取りながら人々たちの悩みや関係も深まっていき、やがてどでかい奇跡が起こるという誰がどう見ても満足できるやつでした

住民も曲者揃いで良いんだけど、一番良かったのはゴロツキのフランクかも。お偉いさんの小間使いとしてたびたび立ち退きを迫るものの、認知症を患うおばあちゃんから再三にわたって息子と勘違いされてしまい、それがきっかけとなって少しずつ心に変化が見られていくという…悪人ではありながらもどこか憎めない良いキャラクターでした。と思ってちょっと調べたら演じた人はこの2年後に麻薬とエイズで死んだらしい。最悪な死に方!まあそれはさておいて、リメイクしてもいいんじゃねってくらいお気に入りになりそうなハートフルな作品でした。敬具
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