ちょっと気持ちがホッコリするようなSFファンタジー。企画の元はスピルバーグ制作のテレビシリーズ「アメージングストーリーズ」の1エピソード用として書かれた脚本をスピルバーグが気に入って単独で映画化した。
地上げにあって追い詰められたアパートの老夫婦をはじめとした住人たち。万事休すな状態の彼らの元に訪れたのはUFO型の機械生命体だった。如何にも「アメージングストーリーズ」にありそうな突拍子のないストーリー。しかし気楽に楽しむ分には充分楽しめる作品。
それにしても主演のヒューム・クローニンとジェシカ・タンディは映画史の生き字引のような2人。実の夫婦でもある2人はアルフレッド・ヒッチコック監督と縁が深く、夫婦で「救命艇」に出演。ヒューム・クローニンは俳優として「疑惑の影」に出演、また脚本家として「ロープ」を執筆。ジェシカ・タンディは「鳥」に出演している。そしてジェシカ・タンディと言えば「ドライビングMissデイジー」でのアカデミー主演女優賞受賞！
映画史に様々な足取りを残された2人の名優の主演作としても楽しめる。
