ジョン・キューザックが良かった。あれをワンシチュエーションで描いたのも、おもしろい。でもラストが不完全燃焼。せっかくここに辿り着いたのに、最後にそっちに行っちゃうの!?って、かなり勿体なかった。
◇ここからは鑑賞した方向けです◇
言いっ放しも何なので、そう感じた理由を考えると、あれを適切に診断して死刑執行を回避させたのだから、医師チームはとても有能だと思う。
それなら一人だけ子供で、しかも口を利かないティミーの存在を、もっと重要視するはず。そして一人だけ残ったパリスを放置せず、その意味を、もっとパリス本人に深くアプローチするはず。そうすれば自ずと終盤の展開が変わってくる。その上で、何が起き、どう終わらせるかこそ、このドラマの本質だと思う。そこにガチで向き合って欲しかった。
それは、もしかしたら2003年当時には到達できないシナリオなのか?とも考えたけれど、ファイト・クラブが1999年、真実の行方が1996年なのだから、決して不可能ではないはず。ここから更にもう一捻り欲しい。そんなのが観たい。