猿山リム

13日の金曜日・完結編の猿山リムのレビュー・感想・評価

13日の金曜日・完結編(1984年製作の映画)
1.3
 13日の金曜日に13日の金曜日を観ようと続けてようやく今作。
 今年は一回しかないしね。
 完結編となっているが、4作目・・・とDVDのパッケージにも書いてある、完結はしてない編。

 冒頭、一応シリーズのおさらい的なシーンがありはするモノの、いつも通りストーリーなんて無きに等しい。
 前作の惨劇の現場処理シーンから始まるわけで、そこで回収されたジェイソンが湖へ帰ってくる感じ・・・って事は、間違いなく事件が起こったのは13日じゃないよね。

 もはやただの惨殺大会。
 例によって湖畔の別荘にやってきた若者たちがいい塩梅になって、エッチしていたりエッチしようとしていたり、エッチと無縁だったりしているところを殺されていく流れ。
 理屈抜きの惨殺なので、ある意味何にも怖くない。
 まぁ我が身に降りかかったとなると、理屈がない分恐ろしいけど、映画で観るとなると・・・。
 見応えのある惨殺の連続かというと、シリーズのなかではおとなしい方な気もする。
 エッチなシーンは多めな印象だが。

 意味のある殺戮がひとつも無い、13日の金曜日はこれでいいんだという割り切り感が潔い。
 最後の方の、意味ありそうで何もない、とってつけたような意味深シーンがむしろ邪魔に思えるぐらい。
 この映画は、秀逸なタイトルだけで輝いている作品なんだなぁと。
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