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警察日記のhummingbirdのレビュー・感想・評価

警察日記(1955年製作の映画)
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55年、モノクロ、スタンダード。東北の警察署を舞台にした人情劇。スタッフに久松静司、井手俊郎、姫田真佐久、木村威夫。

キャストが超豪華で、出演者が多いのに知ってる人ばかり。森繁は東宝作品と全然違って本当に優しそう、宍戸錠はこれでデビュー、三国連太郎は線が細い普通の二枚目(まだ若いんだろうと思ったけど、よく考えたら「死の十字路」と1年しか違わなかった。俳優…)。

三国連太郎が岩崎加根子さんを追いかけていき、今度は追いかけられるロングショットのシーンがとても良い。三島雅夫、多々良純が芸達者で笑ってしまう。

舞台が小さい田舎の町で、いかにも昭和な素朴な雰囲気がとてもよくできている(公開当時はどう見えたのか気になる)。脚本は前のエピソードの拾い方、ほろ苦さが絶妙。

俳優の所属はどうなってるのかと思ったら、三国連太郎は松竹→東宝→日活→フリーで、55年は日活(東宝時代も五社協定を守っていなかったようだ)。森繁は東宝専属ではなかったのか、55年は日活と東宝作品に出演。
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