Sari

国境は燃えているのSariのレビュー・感想・評価

国境は燃えている(1965年製作の映画)
3.6
2021/01/06 ムービープラス(録画)HDリマスター版

アンナ・カリーナ出演『気狂いピエロ』と同年モノクロ作品。
アンナが出演でなければ観るきっかけにならなかったと思うが、良作の反戦映画だった。

1942年夏ドイツ・イタリア両軍占領下のギリシャが舞台。
イタリア軍将校マルチーノは、12人の慰安婦をアルバニア国境近くのいくつかの部隊までトラックで送り届けることになる。
その辺りはロード・ムービーのようでもある。

ゴダール映画では見れない、流暢にイタリア語を話すアンナ・カリーナ。
慰安婦の女性達の中で、素の感じに近いアンナの美しさは際立つ存在。過酷な状況下で、他の慰安婦を気にかけて介抱したり時には盾になったり、面倒見の良い慰安婦を演じている。
待ち受ける結末は残酷だが、女性達の強さが印象的だった。
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