ポスターから学校が舞台の物語なのかと思っていたが、学校から離れてふらふらする少女の話だった。
主人公を演じるのは宮崎あおいだが、彼女が自身を「害虫」だと思っているからだろうか、あまり魅力的に映らないのが不思議。対して蒼井優が演じる友達の夏子は、主人公と対照的な性格で魅力的に見える。
主人公にはまったく共感できないが、彼女を取り巻く状況とそれをどうしようもないと思ってしまう彼女の性格はよくうかがえた。
並んだ机をぐちゃぐちゃにしたり、ビー玉が入った瓶を一気に倒したり、繊細そうでありながら大胆で、常に怒りを抱えているような彼女が最後まで一貫して見えていた。