昭和57年のお正月映画でした。
ヒットしたんですよ、大ヒット。
同時期に公開された『レイダース失われたアーク<聖櫃>』よりヒットしたのですから。(※日本でのお話)
アメリカの東海岸から西海岸までの5000キロを、
交通法規を無視しても走り切るレース“キャノンボール”。
腕に覚えのあるドライバーたちが続々参加し、
泥臭いギャグやお色気シーンを交えて展開していく。
主役はバート・レイノルズで、
相棒のドム・デルイーズとファラ・フォーセット、
それにニコラス・ヴァン・ヘルシンクを乗せて救急車でレースに参加する。
ロジャー・ムーアが、
007を気取ってアストンマーチンで参加したり、
ディーン・マーチンとサミー・デイヴィス・ジュニアがフェラーリで参加したり、ピーター・フォンダが暴走族役で登場したりと、
楽屋オチのオンパレード。
他にも日本人として、
ジャッキー・チェンとサミュエル・ホイが変なコンピューターを搭載したスバル1600で、お色気コンビはランボルギーニ・カウンタックで登場する。
ストーリーなどないに等しく、
出来栄えもどうかと思うが、
今観ると、かつてのスターたちの輝いていた姿が懐かしく、
今や故人となってしまったスターも多くしんみりしてしまう。
みなさん肩の力を抜いて出演しているようなので、
余計にそんな気分になってしまった。
積極的におススメするほどの作品じゃないですが、
『チキチキマシン猛レース』の実写版を観ている気にもなれますし(古いか)、なんだか懐かしい気持ちになれますよ。