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普通の人々のpauhのネタバレレビュー・内容・結末

普通の人々(1980年製作の映画)
3.3

このレビューはネタバレを含みます

息子にもっとわかりやすく愛情を与えてあげればいいのにという気持ちと、同時に息子を失ってしまった故の余裕の無さも感じ、息子から歩み寄り抱き締められた時の表情に胸が苦しくもなりました。
兄が死んでしまった事での罪悪感や抱えた悩みの行き先がわからず自殺未遂してしまったりと、いっぱいいっぱいになっている主人公が観ていて辛く、父も母もそれぞれ傷を抱えているからこそ上手く歩み寄れない様子にもどかしさを感じながらも仕方ないよなぁとも思いました。
主人公をどうにか救いたい父親の板挟み感も観ているこちらが辛くなってくる程で、ラスト、息子と二人語りながら抱き締め合う最後は優しい気持ちになれました。
重く悲しい内容ながらも、それぞれ登場人物の心情を考えさせられる作品でした!
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