このレビューはネタバレを含みます
正しさとは。
愚かさとは。
悪いやつってどうやってもいる。
性善説・性悪説じゃないけど、どちらにせよそれを上回る人の性質があったら関係ない。
そう思うと裁くってそんな簡単な話でもない。
この作品の中だと悪いやつは檻の中にも外にもいるし、良いやつも両側にいる。
人を裁くのってかなりハードルの高い話。
特にこの時代の犯罪は状況証拠ぐらいで決められちゃうのやばいな。
それで冤罪だった人も逃れたやつもわんさかいるわけだ。
ほんで永遠に悪いやつはいなくならないし人間はいつの時代も同じこと繰り返してる。
そういうのが聞こえたり見えたりする特異体質だったらそりゃ疲れるよね。
うまいコーンブレッドが今日も食べれる、みたいな日常の難しさ。
トムハンクスの役どころも難しい。
死刑が決まったものを覆そうとしてそう簡単に覆るわけもないし、ましてや奇跡みたいな証拠として不確かな事象ではどうすることもできない。
正しさを通さなきゃいけないのに通せない自分。自分を責め続けて、贖罪に努める人生になるのも納得。
(若干論点ずれるけど理解者が側にいるって大事)
なんなんでしょうねぇ。人間。