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グリーンマイルのPoMooNのレビュー・感想・評価

グリーンマイル(1999年製作の映画)
4.0
「ショーシャンクの空に」と同じスティーヴン・キング原作の刑務所物でヒューマンドラマであるが全く趣きが違う。感動作だが最初の視聴から所々記憶が薄れていて、今回再視聴で記録。

1935年は黒人への人種差別もあり、まして大男で殺害された二人の幼女を抱きながら泣いていたジョン・コーフィは死刑囚としてポール(トム・ハンクス)が看守している「グリーンマイル」(床がグリーン)と呼ばれる棟に送られてくる。ジョンはポールの尿路感染症を完治させ、踏みつけられたネズミを生き返らせる。癒しの力を目の当たりにし、純粋な心優しいジョンとの交流でポールは彼の犯行を疑問視するが、無実を証明する術もなく死刑執行は変えられない。ジョン自身も何故神から与えられたような癒しの力や透視力が自分に存在するのか分からない。

ポール達は上司ハルの妻の脳腫瘍を取り除く為ジョンの力を信じ、刑務所からだす計画を実行する。この棟の看守達はポールやブルータルを始め良心的な人達であることがジョンへの救いだ。改めてパーシーの様に犯罪者以上の最低人間を描く対比でジョンの透明感がより強調される。ショックだったのが当時の電気椅子での処刑方法と、ジョンが異物をパーシーへ吐き出し、パーシーを使って行うワイルド・ビルへの処刑方だ。結局は因果応報で戻って来るのか?

ポールはジョンから流れてきた命を自分への罰と考え、長い人生をデルのネズミと共に生きる。
No.1201
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