テルヒサ

グリーンマイルのテルヒサのレビュー・感想・評価

グリーンマイル(1999年製作の映画)
5.0
「人間は皆自分のグリーンマイルを歩んでいる。」「愛を利用して人が殺される。今でも世界中で起きている。」
終盤のポールとミスタージングルスがグリーンマイルを歩くシーンがとても印象的。ジョンコーフィによって奇跡を授かった二人が、自分達のグリーンマイル、死へ続く長い道を歩き出すように見えて心に染みた。
ジョンコーフィの色々な表情、セリフが心に残った。罪もない、奇跡を起こせる人が処刑されるのは見てて悲しかったけど、そのほかに人の悪意や人の運命について考えさせられた。死刑囚が処刑を待つE棟だからこそ、それらがより浮き彫りになってた気がする。
パーシーも悪人だが子供じみてる部分もあって、最後まで完全には憎めなかったけど、自分の行いへの報いはそれ相応に訪れる。彼のラストは皮肉じみててクスッときた。
どんな状況の人に対してもその人の本質を見て、信じることがきっと大切。
好きなカットが多かった。照明も見事で、4Kになったことで今見ても全く色褪せない画面の力があった。
トムハンクス作品はどれも至高で、スティーヴンキングはやっぱりすごい。
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