magnolia

グリーンマイルのmagnoliaのレビュー・感想・評価

グリーンマイル(1999年製作の映画)
5.0
you can't hide what in your heart
良き大作を観た、という充実感。映画館で観られて感無量。

パーシーの真性クソ野郎具合が迫真過ぎて、役者が逆恨みされてないか安否確認してしまった、ダグハッチソンさん生きててよかった。そのくらい、ぶちのめしたい役やった。ワイルドビル(サムロックウェルさん)も感心の域の下衆!
とにかく配役が素晴らしい。物語に1ミリも過不足なし。病気の種類、体格、ネズミまでもが、代替のない設定。
しかも『Top Hat』!!!

「怒り」がテーマ。利己からの派生、快楽のための発散、やり場のない責任感の転嫁。渦中に静かに佇む職業的受容と抑制。『Dancer in the Dark』と同じく、"その日"を穏やかに迎えるために、囚人を励まし勇気づける看守の姿勢に、激しく胸を打たれる。日々繰り返される悲劇の前に、奇跡の力を持つが故の絶望。その矛盾を丸ごと受容し立ち会う看守たちに、涙を禁じ得ない。
弱者側に立ちすぎて疲れた彼は、最期を見届ける強さとしなやかさを持つ彼(とMr.)に、"生きる"ことを託した。それから、愛を利用した悲劇は減ったろうか。

[ i stand before God, and he asks me why did i kill one of his true miracles, what am I gonna say? ]
[ do you believe that if a man repents enough for what he done wrong, than he'll get to go back to the time that was happiest for him and live there forever ? ]
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