このレビューはネタバレを含みます
午前10時の映画祭にて鑑賞
トムハンクス演じる死刑囚監房の看守をつとめるポールと不思議な力を持った黒人の大男ジョン・コーフィの交流を描いた心温まる物語…
とりあえずデルの死刑執行のシーンが強烈すぎて温まるシーンよりもそっちの方が自分にとってはインパクト大
軽くトラウマになってしまう
劇中で描かれているデルは
・比較的穏やか
・ポールがコーフィに殺されそうになった時には(実際は病気を治していた)大声を出して周囲に助けを求めた
・ジングルスとの友情(?)を育むシーン
・ジングルスが殺された時には本気で怒り、心から涙を流す
・自分が居なくなった後のジングルスのことを憂慮する
・ネズミ園のことを信じるピュアな一面(嘘だとわかっていたかもしれないが)
などなど狂人のウォートン・サイコパスのパーシーと比較して割と良い人として描かれている為ら情が入ってしまったのだ
(自分が動物との絆を描くシーンに弱いのでその影響もある)
そして残酷な最期のシーン…
パーシー許すまじ 裁きを受けろ💢
と思ったが、これはあくまでも視聴者の目線のデルしか知らないからなのか
劇中ではデルの罪の詳細は説明されておらず、遺族が執行シーンにて怒りをあらわにしめるシーンしか描かれていない
気になってwikiで調べてみると「少女を強姦し、死体をアパートの裏で燃やしたところ、建物に燃え移り、中の住人6人が更に死亡。うち2人は子供だったという」
かなり残虐である
だから酷いことをされても自業自得だし納得がいく?
それこそパーシーと同じ思考ではないか?
やはり罪の重さに関わらず人の命は平等に尊重されるべきであり、弄んではいけない
これも自分が被害者としての実体験がないから言える綺麗事ではないか
結局答えは見つかりそうもない
この映画は死刑囚の監房というかなり重いシチュエーションであるにも関わらず、ポール含む看守たち4人(パーシーは除外)達が人情深く、物語を通してそれぞれのキャラクター性が描かれていてよかった
ポールは自身や所長の妻の病気を治してもらう・冤罪であることを知りながらも神の力をもつコーフィの死刑執行を行わなければいけないことに最後まで葛藤する
ブルータルはポールの相棒 デルの死刑執行の際にはパーシーを咎めるなど正義感を持ち、様々な場面でポールから頼りにされる存在
ディーンはコーフィの死刑執行の際には誰よりも涙を流すなど、繊細で涙もろい
ハリーはあまり印象がない…すみません 物静かな性格で年長者としての安心感がある
とりあえず見た人全員ブルータルのことが好きになるやつ
上記のように、物語の主軸(ポールとコーフィ)よりも別のシーンにばかり気をとられてしまった
超能力というのがファンタジックすぎる&キリスト教について全然詳しくないので感情移入しきれなかったのかもしれない
もう一度勉強してから見直したいが、トラウマシーンはもう見れないかもしれん