anna

グリーンマイルのannaのネタバレレビュー・内容・結末

グリーンマイル(1999年製作の映画)
3.9

このレビューはネタバレを含みます

大恐慌時代、アメリカ南部の刑務所に、少女2人を殺し死刑判決を受けた大男が入所する。暗闇を怖がり、純真な心を持つその男は、不思議な力で看守の病気を治すなど、次々に奇跡を起こす。それを目の当たりにした看守主任は、彼が死刑に処されることに疑問を抱き始める。

俳優陣の演技の迫力すごかったなあ、、
暴力的なシーンが多く、ビクビクしながら
見てた、、

看守たちが人間の心を持った優しい人たちで
よかった。
処刑を受ける人々だからといって、
必要最低限の人間の扱いはする。
善い行いを行った人間には楽しみを与え、
感謝する。
悪いものへと善いものへの扱いの違いを
しっかり差別していて、こちらも見ていて
安心した。

ジョンは大きい黒人であるため、
見た目的な差別をたくさん受けてきただろう。
しかし、ジョンの瞳や話し方から
極悪人には到底見えなかった。

次々と不思議な力でみんなの病気を治して行く
ジョンが死刑を逃れられるかもしれないという
希望を持ちながら、見ていたが、
結局処刑されてしまう。

冤罪者として、救われて欲しかった、、
人々をこんなにも救って、何もしていないのに
処刑されてしまう残酷さが胸に突き刺さった。

ジョンの

「俺はもう生きていたくない。
本当だ。俺は疲れた。
互いに醜いことをし合う人間達にも疲れた。
毎日世の中の苦しみを感じたり聞いたりすることに
もう疲れた。これ以上耐えられない。
いつも頭の中にガラスの破片が刺さってるみたいなんだ。
わかってくれるか?」


このセリフ。

本当に1人でずっとずっと抱えて
苦しんできたのが伝わった。
神の子であるがゆえに、善悪を全て自分で
判断し、罰を下し、病気を癒す。
この力に疲れ果ててしまったのだ。

こんなにも人々を救ったのに、
みんなに憎まれて亡くなってしまう。

善を行ったからといって、必ず報われるわけではない。
善悪について考えさせられる映画だった。
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