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グリーンマイルのxavierのレビュー・感想・評価

グリーンマイル(1999年製作の映画)
4.6
僕たちは世界で一番美しい魂を、握りつぶそうとしていた…
1935年、アメリカのある刑務所。死刑囚監房で主任看守を務めるポール・エッジコムのもとに大男の死刑囚が送られて来る。
双子の少女を強姦殺害した罪状の死刑囚ジョン・コーフィは、その風貌や犯した罪に似合わないほど弱く、繊細で純粋な心を持っていた。そんなある時、ポールはコーフィの隠された力を知ることになり…
ストーリーはこんな感じ。
新アカウント、レビュー500本目はこの作品。
個人的には同じ監督の"ショーシャンクの空に"よりも好きなんだよね。
作品の最初、老人になったポールが施設から散歩に行くときに、何か落としたから、後々なんかあるのかなぁ…って思ってたら何もありませんでした。

最初観た時に思ったんだけど、死刑囚ってこんな感じなの?って思ったかな。
コーフィが入っくる前にいたビターバックもデルも穏やか過ぎて、とても大罪を起こした様に見えないんだよね。それはコーフィも一緒。あんな暗闇を怖がり、物静かで繊細な感じなんか、とても少女を殺した人間には見えんかったしね。
どちらかと言うと看守のパーシーの方が死刑囚みたいだった。残忍で不注意でバカなんだもんな。

それにしてもコーフィの"ヒミツの力"は凄いよね。ポールの尿管結石?みたいな病気を触っただけで治すとかパーシーに踏付けられ死にかけていたネズミも治すんだから
神様から与えられた力?それにそんな力を使うところも優しいんだなって感じたわ。
でも口から出てくるハエみたい?なのは気持ちが悪かったけどね…

その感じと全く反対なのが看守のパーシーと新しく入ってきた死刑囚ウォートン!
パーシーは伯母さんが州知事かなんか知らないけど権力を傘に威張ってるところがキライだったわ。それにデルした仕打ちも最悪だよね。いくら自分のプライドが傷ついたからってアレは無いわ。とにかく最悪!
ウォートンは自分が持ってる死刑囚のイメージにピッタリだったわ。大罪を犯した奴ってあんな感じじゃないのかな。ずる賢く残忍で平気で嫌なことが出来る奴…
コイツもキライだったわ、パーシーと同じぐらいに…

ストーリーは前半に張られていた伏線を最後に見事に回収してたね。何気なく描かれているシーンは"そういう事か!"って思える事が多かったしね。施設で観ていた映画にあんな意味があったとはね…
上映時間3時間超えなのに退屈と感じないのはトム・ハンクスら俳優陣の演技が見事なのもあるけど、やっぱ最後まで飽きさせないスティーブン・キングの原作のおかげかな。
ホント、いい映画だなぁ…
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