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グリーンマイルのよのネタバレレビュー・内容・結末

グリーンマイル(1999年製作の映画)
2.7

このレビューはネタバレを含みます

苦手な感動系映画を消化する巻その2

正直3時間は長えなと観る前は思ったけど、そこまで退屈はしなかったのは評価できる。まあまあ面白かった。

ただ看守が死刑囚にあそこまで肩入れしたり、死刑囚によって露骨に態度を変えるのはどうなんだ…?
あといくら冤罪であるとはいえ勝手に死刑囚を外に出したりはマズイだろう…などなど、登場人物の自分勝手で現実離れした行動はかなり違和感。
コーフィを都合よく使っているように見える主人公達に感情移入は全くできなかった。

コーフィも善人であるように描かれてるけど、善人であるならコネ息子をキチガイにしたり真犯人を殺すのはどうなのか。
ただ、自分にとって都合の悪い奴は善人であろうと悪人であろうと容赦なく殺す旧約聖書の神様を彷彿とさせた。そう考えると自分にとっては違和感だけど、キリスト教社会のアメリカではあまり違和感を感じない人も多いのかも。

唐突なファンタジー展開もかなり違和感。
スリービルボードも違和感はあったが嫌な感じは無かった。グリーンマイルは嫌な違和感。
あとこれを観るとスリービルボードでのヒールである悪徳警官の心の移り変わり方はすごく丁寧に違和感なく描かれていたなと感じる。
この映画もコネ息子を最後まで悪にするんじゃなくて、もう少し頭の良い展開をさせて欲しかった。

正直にいうと子供向けの映画に感じた。それなりに楽しめはするが。
あと全編でそこはかとなくキリスト教的な考え方を感じた気がする。だからこの映画はキリスト教社会のアメリカ人の視点だとまた感想は変わるのかもなと思った。
よ