平和を祈るヒツジくん

戦火の馬の平和を祈るヒツジくんのネタバレレビュー・内容・結末

戦火の馬(2011年製作の映画)
5.0

このレビューはネタバレを含みます

スピルバーグ監督がはなつ馬と人、戦争の映画。
馬好きなら絶対見るべき映画。好きじゃなくてもマジでオススメ。

自分は『ゼルダの伝説』から馬に惹かれ、『ウマ娘』経由で競馬好きになり、馬好きになった。
近くの乗馬クラブ(クレイン乗馬)に行って乗馬体験してみたりもした。乗ったときは「世界が高くなったなあ〜。なんかふわっとした」浮世離れした印象が残る。

農家のダメおやじが30ギニーで馬を買ってきちゃったところから物語は始まる。
それをおやじの息子アルビー(アルバート)が育てることに……。
馬には〝ジョーイ〟と名付ける。地主の取り立てで秋までに調教しなきゃ畑を没収すると約束。
母さんの言う「人間ひとつは誇れることをしなきゃ」という言葉は素晴らしい。この映画は多くの名言、もとい金言が出てくる。
 第一次世界大戦が始まり、イギリスはナチス・ドイツへ戦争をしかける。おやじはジョーイを売ってしまう。戦争で馬を手放す苦境は『硫黄島からの手紙』にも出てくるバロン西を思い出して辛い。しかしアルビーのジョーイへの思いを汲み取り、軍の将校・ニコルズ大尉は「男と男の約束だ」と、ジョーイを大事にすることを誓う。
騎兵突撃シーンはカッコイイ。自分騎兵も大好きです。フサリアとかだいすこ。
ジョーイと仲良い黒馬かわいい。
  ドイツの待ち伏せにあい、イギリス騎兵隊は全滅。ニコルズ大尉は戦死と、アルビーに手紙が届く。

やがてジョーイはドイツのギュンターとミヒャエル兄弟→ジャム農家のエミリー→ドイツ兵フリードリヒ→イギリス兵コリン&ドイツ兵ペーター→アルバートと再会→しかし競売でエミリーの祖父→三度アルバートの下へ
と転々する。
驚きの展開の連続で、馬好きな自分にはとにかく辛いシーンが多かった。戻ってこれて良かったなあジョーイ⋯⋯

ハレルヤ!素晴らしい映画でした!!

【実況メモ】
★この時代の調教方法が興味深い。丸ごとのリンゴを食べさせたり、馬具のデザインから時代を感じさせる
★地主もガチョウに追い立てられるシーン笑う笑笑
★あの口笛いいなあ。自分もやってみたい。アメリカ先住民の口笛だという。
★競馬の藤沢和雄調教師が言った〈幸せな人間が幸せな馬を作る〉という言葉が、自分は大好きだ。アルビーはジョーイを、愛を持って育てた。それが巡り巡って
★ドイツの兵士が「どうどう」ゆうてた。英語のWhoa!Whoa!が元らしい。
★イギリス兵が塹壕からジョーイを呼び立てるシーンで感動
★バグパイプで鼓舞するシーンすき。
★『主は牧者。私は満ちている。詩篇23:1』