まこぞう

月に飛ぶ雁のまこぞうのレビュー・感想・評価

月に飛ぶ雁(1955年製作の映画)
2.6
嫁入り前の父娘行き違いすったもんだ物語。若尾文子と小泉博との恋愛サブ筋も見もの。私の解釈では小泉博は最後までとことんインチキ野郎でよくやったと褒めてやりたい。小娘の純情なんて踏み潰してしまえ。
この映画で当時にもキャバクラに相当するものがあってそれを「アルバイトサロン」と呼んでいたことを知った。
若尾文子が何も言わずにただ星を見上げている顔の数秒間のアップにドキドキ、この世のものとは思えぬ可愛さに思わず笑顔。それと同時に神様の残酷さも思い知らされる。我々はこのツルツル卵肌がシワシワになってしまった後の若尾文子も既に知っているからだ!
何事にも永遠はないという当たり前のことを銀幕に突きつけられて涙。
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