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敦煌のmarnimのネタバレレビュー・内容・結末

敦煌(1988年製作の映画)
3.0

このレビューはネタバレを含みます

第12回日本アカデミー賞受賞作。
日中合作による総製作費35億円、宣伝費10億円という巨費を注ぎ込んだ超大作で、バブル時代の象徴とも呼ばれる作品。
広大な砂漠のスケール感、展開される戦闘シーンはサスガの迫力で、実に見応えがある。
中国でのロケは大変な苦労であったと思うが、その甲斐あって、実に素晴らしい映像に仕上がっていると感じた。
ただ、金を掛ければおもしろい作品になるのかというと決してそうではない。
少ない製作費でもおもしろい作品もあるし、その逆もあるわけで、本作は個人的におもしろい作品とは感じなかった。
朱王礼(西田敏行)が反乱を起こし、李元昊(渡瀬恒彦)を倒すべく立ち上がるまではよかったが、結局、李元昊は倒せないわ、主人公の趙行徳(佐藤浩市)は、書籍や経典を運び出すだけで、思わず「なんやねん!」と叫んでしまった。
確かに書籍や経典は貴重な文化遺産であることは間違いないのだが、映画として見るなら、朱王礼とともに団結して戦って欲しかった。
キャストについて言うと、西田敏行・渡瀬恒彦は、役とバッチリはまっていたが、当時の佐藤浩市はまだまだな感じがした。
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