ゾロ

敦煌のゾロのレビュー・感想・評価

敦煌(1988年製作の映画)
3.5
BS自動録画分鑑賞再見

争いだけでなく、民族の壁を越えた愛と
人の叡智や文化によるナショナリズム
そして、歴史的文書や思想、画を
後世に伝えようとした故人達の物語

現中国の北西部にある都市の名前 敦煌
かつてシルクロードの交流地点として
栄えたオアシス都市
後漢時代、漢民族が統治

11世紀初頭 
西夏を建国したタングート族の李元昊
科挙の試験に落ちた趙行徳
漢人の傭兵朱王礼
ウイグルの王女ツルピア

ある程度、時代背景が必要かも

北宋の首都 開封から始まる
西夏の建国ライジングの時代
北宋は漢民族による文治主義国家
内政は科挙を外交は和平(金で解決)
科挙は3年に1度
(本当に頭の良い人しか受からない!
 国家試験も3年に一度とかにしたら
 本当に頭良い人しか受からないかも)
漢民族の中には、弱腰外交を嫌う勢力もある
唐の時代より、華夷思想の外交は効果が無い
隣国では、ナショナリズムが造成
敦煌は、グローバル都市
 タングート族、チベット族、契丹族、漢人
 ゾロアスター教、マニ教、イスラム教、仏教
文字も言語も宗教も違う街で、新しく作られる
"西夏文字"という共通文字
文字によるナショナリズムの力…

ラストの言葉に憂いを感じる

彼等が守ろうとした歴史と文化的遺産は
ロシア、イギリス、日本に持ち去られた
歴史は、この埋蔵に携わって
死んでいった者達の事を何も語らない


一帯一路とは
シルクロードとマリンロードであり
強い中国への回帰構想だよね
ゾロ

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