ドリフ6作目。コレは面白かった！メンバー5人の群雄劇でありながら話の主軸が長さん一人に絞られていて他のメンバーを引き立て役に回したのが纏まりあって良かったのかもね。
舞台は水戸。偕楽園や大洗の方までロケしてる。
長さんはそこで“大日本無念塾”なる私塾を開いて武道を教えたりしてる。戸塚ヨットスクールのようないかがわしさ。ドリフ映画は威張り散らした長さんが物語が進むにつれ立場が悪くなり他のメンバーに頭が上がらなくなるというのが真骨頂。だからこそ私塾の道場主というのは絶妙な設定だね。
住み込みの内弟子にカト茶。卒業生に荒井・高木・仲本。長さんのパワハラに悩む日々。
長さんが崇拝する師匠は、実は議員と結束して幹線道路を建設する悪事の為に長さんを騙していた事が判る。
そこに謎の美女・令子（岩下）が登場。すっかり長さんが逆上せ上がる。
ここも上手い。加藤含めみんな岩下志麻の美しさに見惚れるが、深みにハマるのを長さん一人に絞ってる。
4人が長さんを騙して偽の手紙の遣り取りをし、嘘の結婚式が行われる。当然のようにバレる（笑）
ボコられた4人が妄想する、長さんへの解体手術のシーンで急にアバンギャルドでサイケな映像に切り替わる。トンカチやヤットコで長さんをゴリラに改造手術するという訳わかんないシーンだが何気に手が込んでいるんだよな。
また終盤のカーアクションも可笑しい。寄せ集めのパーツで作ったオンボロ車でのカーチェイスだが、所々でミニチュア特撮も駆使している。何気に芸が細かいんだよな。
ヒロインの岩下志摩もカワイイし、何より演技が上手い。サラッとした会話がスゴい自然でしかもキュート！
