欧米で最も支持される、コネリー=ボンドを印象づけた代表作。
1、2作目のテレンス・ヤング監督からスケジュールの都合により、ガイ・ハミルトンが代わってメガホンを撮ったことによりシリアスから打って変わってコメディ路線へ。
全身金粉を塗られた美女やレーザーでの拷問(原作では電鋸)、殺人シルクハットと強烈なビジュアル要素の数々!カモの潜水キャップを着けて敵のアジトへ忍び込むボンド!KFCの駐車場で張り込みをするフェリックス・ライターと相棒!
敵組織の首領たるゴールドフィンガーも、イカサマ賭博やゴルフのトリックを見破られ悔しそうな顔をする一コマがあったり、他作品の巨悪達とは違った一面も。本作だけ秘密結社スペクターが出てこない、金の価格操作を企む悪党という店で異色の一本。
秘密道具に主題歌が加わり、シリーズのお約束を確立させた一作。アメリカでの記録的なヒットを遂げたことにより、シリーズは更なる高みへ。