ドナウ

ソドムの市のドナウのネタバレレビュー・内容・結末

ソドムの市(1975年製作の映画)
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このレビューはネタバレを含みます

何がとは言わないけど立派でした。

他作品を見たり事前にエグいという情報があったから普通に見られたけど、前知識なしで見たらやっぱり度肝を抜かれることでしょう。カルトにつられて初めにこの作品を見ると嫌悪感が勝って避けてしまうでしょうね…過激さばかりが独り歩きしているけどやっぱりパゾリーニ、映像と衣装に見入ってしまう。ロングショットや対称の構図の素晴らしさと奏でる美しい旋律が醜美の対比になっていて凄く良かった。小道具に鏡が多用されていたけどその意味はよく分からなくて、合わせ鏡も特に幻想的でもなくアクセントつけるような感じ。壁に掛けられた絵画はキュビズム、やっぱり意味はないのかな?テオレマのような難解さはあまり感じず、むしろ直接的な過激(滑稽)さでよほど憤ってたんだろうと思った。神はいないと嘆き、この世の地獄で神々しい音を奏でる女神は地に堕ちる。この先を見たかった。

あぁこれは世界一美しい少年のリハーサルだなぁなんて思いました。
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