AitsuT

異人たちとの夏のAitsuTのネタバレレビュー・内容・結末

異人たちとの夏(1988年製作の映画)
5.0

このレビューはネタバレを含みます

『異人たち』を半年前に観てからずーっと観比べてみたかった本作、監督が製作側のホラー偏重に沿わずに撮ったお陰でとても素敵な作品になったと思います。
両親との死別を若い頃していることであの世との距離が近い主人公が、一年で一番あの世と近い時期であるお盆に体験する色々を追体験出来ました。
原作にも描かれているからかも知れないけど、両親と刹那的な恋人の主人公への思いやりが溢れていて、主人公の冷え切った心を溶かして行く所が心地良かったので、2つの別れの時が到来した所では泣けて泣けて仕方なかった。特にすき焼きのシーンを思い出すと今でも泣きそうになってしまう。
出演者の演技もホテル管理人さんまで素晴らしかった。唯一違和感があったのが『異人たち』では登場しない役の永島敏行氏が職場で桃を食べてる所かな。(季節感を出したかったんだなと理解はしてますけど)😊
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