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異人たちとの夏のunkoのレビュー・感想・評価

異人たちとの夏(1988年製作の映画)
3.7
山田太一原作小説「異人たちの夏」の映像化。
イギリスでリメイクされたので観賞する前に。

脚本家を務める40歳の原田英雄(風間杜夫)は離婚して、新居に引っ越した。TV局員の間宮(永島敏行)とのいざこざや新居の騒音も重なり、心が削られていく。
そんな中、ふと故郷である浅草に立ち寄ると、死んだはずの両親がおり…。

88年らしく、郷愁や哀愁がメインで語られ、裏であんなことやこんなことが判明し、最期には…。
要するにほぼ全部の要素が詰まっている。(薄く友情もある)
両親を演じた片岡鶴太郎と秋吉久美子両者とも素晴らしかったが、特に前者がはまり役だと感じた。
寿司屋の大将でねじり鉢巻きの若かりし片岡鶴太郎もいいし、キャッチボールする片岡鶴太郎もイイ!

好きなシーンはすき焼きのシーンですね~。
普通は重なるはずのない3人が対等となりできる会話。フィクションならではの展開。
刹那的な演出も相まってとても良かった。
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